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【相棒2 #8】「命の値段」

今日の相棒セレクション(再放送)はseason2より第8話「命の値段」
です。
2003年12月3日に本放送がありました。

回想な感想
お金が欲しかったわけではない
ともすれば、そう摂られがちというか、本当はソウなんでしょ?なんて悪意に満ちた質問がでることは必至なのが痛い。
命の価値は同じであるはずなのに、価値を表してみたらこんなにも違う。
悪いのは運命なのか。

命の値段
保険金を上手いこと利用したスタッフの罠(笑)
同じ事故だけならまだしも、同じ父親から生まれた人間。
ともすれば、兄弟だった(いや異母兄弟には違いないけど)として、同じ家庭だったら同じ保険金になるのは必至とはいわないまでも、高確率ですよね。
これは、保険会社が一番悪いのか・・・?と、やや突っ込みたくなってしまいます。

とはいえ、もともとの掛け金というか、保険のプラン、内容がもしかしたら違うものだったという可能性があるわけで(篤志さんのほうも喜一さんが決定・支払いしていたとかじゃないよね?)。
そういう点では、支払金が異なるのは仕方がないのでは?と冷たくなってしまいがちでもあり、そこはまた相棒らしさとでもいえばいいのか。うーん。
当時は感動物だったのかもしれないけど、今見てみると、どうなのかな。一歩引いて観れる感じ。

贖罪
これもパターンだな。過去の罪の償いのために、代わりに今の罪を被るって言うの。
もうこの時点で、ああ、犯人は別にいるんだろうなって言う視聴者経験をリセットしたいものだ。証拠や刑事の勘とかですらないからなあ。右京さんに怒られるなこれwwww
しかしこれで、本当に喜一さんが犯人だったら・・・面白くないか。<この感想もある意味酷いよねw
とはいえ、右京さん、それでは何の償いにもなっていない!!とか怒るのではなく、
罪を被ろうと思ったことで(篤志さんの)父親になれたと、なんだか慰め気味なのが珍しい気がします。
事実が明るみになったことで、喜一さんが激怒していたから、怒り返すのはなんだと思ったのか。諭した方がいいと思ったのか。




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粗筋
 大企業・神田グループのトップ、神田喜一(中原丈雄)が人を殺したと自ら通報してきた。
酔っていたため記憶ははっきりとしないが、庶民的な飲み屋が並ぶ人生横丁で行きずりの男をビール瓶で殴り殺してしまったという。

 しかし神田ともあろう人間が庶民的な人生横丁などで酒を飲むのだろうか。
不審を抱いた右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とさっそく聞き込みを始める。
が、どの店にも神田がやってきたという形跡はない。
神田の妻・礼子(五十嵐五十鈴)の話では神田が家を出たのが深夜1時ごろ。
自宅から人生横丁まで車で1時間はかかるが、人生横丁の店は遅くても深夜2時には閉まってしまう。
ということは、神田は人生横丁で酒など飲めるはずがない…



 さらに右京らは被害者の久保田(吉満涼太)が勤務していた保険会社を訪ね、久保田が神田の息子・陽一郎(村内貞介)の死亡事故の示談を担当していた事実をつかむ。
陽一郎は5人のうち2人が死亡するモーターボートの事故に巻き込まれて死亡していた。
しかし既に賠償額3億円で示談は済んでいるようだった。

 そして右京と薫は神田にすべての事実をぶつけると、神田はあっさり意図的な殺害だったことを自供。
「たった一人の跡取り息子の賠償額がたった3億だったから」と動機を説明する。
これで事件は解決、と手柄にしようとする薫だったが、右京はなぜか納得していない。
賠償金の額に不満があれば、示談に応じる必要はないはず。
保険会社の関係者も、なぜ神田が今さら…と首をかしげる。
ただ、陽一郎といっしょに亡くなった辻篤志(村内貞介=二役)という青年の方はまだ示談が済んでいないことが判明。
右京らは篤志の母親を訪ねることにする。

 篤志の母・真理子(麻丘めぐみ)は人生横丁で飲み屋を経営。
示談が済んでいないことを聞くが、まだお金のことなど考えられないから、と素っ気無い。
が、店に飾ってあった篤志の写真が陽一郎と似ている、という薫の言葉にヒントを得た右京は、神田と真理子がかつて恋人同士であり、篤志が神田との間に出来た子供だったことをつかむ。

 そんな事実を真理子にぶつけると、真理子は神田が事故のあと自分たちを捨てた罪を償いたいとやってきた事実を明かす。
しかし、母子そろって捨てられた恨みはそう簡単に晴れるものではない。
真理子はすげなく追い返したが、事件があった日もしつこく神田は店に来たという。
やはり神田は誰かをかばって殺人を自供したに違いない。
右京らは再び神田を訪ね、事件の真相を聞き出そうとするが、神田は殺したのは自分だと言い張る。

 特命係に戻った右京と薫はテレビで一連の神田喜一に関するニュースが流れているのを見る。
その中でアナウンサーが神田の息子・陽一郎の示談金が2億5千万円近くになると言っている。
ということは同じ事故で亡くなった篤志にも同じ額の示談金が支払われるのだろうか…。
そのニュースから右京は重大な手がかりをつかみ、薫とともにあらためて真理子のもとを訪ね事件について追求すると、真理子は観念したように自白を始めた。

 真理子は計画的に久保田を呼び出し、殺害したという。
そして神田がたまたまその現場に鉢合わせ、一緒に死体と凶器の破片を運び出し、そして神田は真理子の代わりに自首したのだという。
そして真理子が久保田を殺害した理由、それは神田の息子・陽一郎と自分の息子・篤志の示談金の差だった。
神田の息子・陽一郎の示談金が2億5千万円近くなのに対し、久保田から提示された自分の息子・篤志の示談金は2千5百万円ほどだった。
まったく同じ事故で同じ年の人間が死んだにも関わらず、示談金は10倍も違う…。
しかも実は二人とも同じ神田喜一の子供…。
その事実に耐えられなくなった真理子はとっさにそばにあったビール瓶で久保田を…。

 お金がほしかったわけじゃない。
ただ自分の子の命の値段を勝手に決められて、しかもそれが神田喜一の息子の10分の1。
二人は同じ男の子供だというのに…。
しかしそれが人を殺害する理由にはならない。
それに神田に罪を着せたその瞬間、あなたは息子の命を利用したのではないか。
そう言われた真理子は愕然とし、その場に崩れてしまった…。

 そして真理子が自首し、神田喜一は釈放されることになる。
神田はなぜそのまま自分を犯人にしてくれなかったんだと憤慨する。
神田は昔裏切ってしまった真理子へのせめてもの償いを果たしたかったらしい…。
しかし自首しようと思ったその瞬間、やっと神田は篤志の真の父親になれたのではないか。
右京がそう神田に告げると、神田の目は涙で一杯になった…。
(つづく)

ゲストとキーワード
神田グループ会長
神田喜一 / 中原丈雄
飲み屋の女主人
辻真理子 / 麻丘めぐみ

人生横丁
小さな店が軒を連ねる飲み屋街。
雑多な雰囲気が漂う。
毎晩多くの人で賑わっている。
神田喜一が久保田正を殺害した場所。

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