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【相棒2 #7】「消えた死体」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason2より第7話「消えた死体」です。
2003年11月26日に本放送がありました。

感想な回想
消えるの好きだな相棒wwww
昨日もそうだけど、このシーズン2では銃弾も消えるんだじょ。

まあ、消失はトリックの基本の一つでもありますからね<何、偉そうに

逆に、遺体のすり替えっていうと、現代では中々できないトリックですね。
今回は、葬儀屋さんという、用意しやすいものがありましたが、それにしたって、たまたまお葬式の以来がないとできないわけだし。
加えて、発見者さんとかが知り合いではない、もしくは、誰だか解らない状態にする必要があるわけで。今はDNA鑑定とかもしちゃうからなあ。
なかなかできないだけに、やって欲しいトリクでもありますね。

また、今回は、珍しく殺人事件ではないんですね。
加えて、彼らを苦しめた原因である悪徳金融の社長さんも逮捕されて、みんなちょっとは報われたかな?という、まあ珍しい(皮肉たっぷりに)ハッピーエンド寄りな話。

棺おけと死体偽装っていうと、フランセス・カーファックス姫の失踪((C)コナン・ドイル)とか思い出しますね。
あっちは、本物をいれちまおうってトリックでしたが。

しかし、お子弾の落書きで窮地を脱するとは・・・そこは右京さんが何とかこじつけて欲しかったなあ。なんてね。でも、そんなもんんか。
一方で、社長さんと顔見知りだった右京さん、実は悪人だと解ると手のひらを返しまくりで激怒ってのがなんか面白いwwwwまあ、このぐらいの暴走はあって然るべきですが。


粗筋
 薫(寺脇康文)のもとに真子(宮沢美保)が久しぶりにやってきた。
「私…、あの人と別れようと思って…」

 思いつめたような表情でそういう真子は、以前薫がヤミ金融で悪事を働いていたところを逮捕した栄一(マギー)と結婚。
真子は改心した栄一と北海道の実家で農業を手伝っていた。
が、真子によると栄一は半年前に友人と事業をやるからと上京してしまったという。
しかし栄一は予想通り事業に失敗。またヤミ金の世界に舞い戻ったらしい。
未練を残しながらも別れる、という真子を、薫は「あいつの目を見て確かめるから」と、思いとどまるよう説得する。

 さっそく栄一のアパートを訪ねた薫は栄一に説教を始めるが、その栄一から逆に相談を受けるはめに。
阿部賢(内野智)という男の部屋へ取り立てに行くと、部屋でその阿部らしき男の死体を発見。
死体の手には自分たちの取り立ての悪口を書き連ねた遺書があった。
栄一はその遺書を奪い取り、社長の多治見(若松武史)に報告。
しかし「まさか取り立てに失敗したんじゃないだろうな…。阿部が死んだ証拠を見せろ」と言われてしまい、証拠写真を撮りに再び部屋に戻る。
すると、なぜか死体がなくなっていたという…。
このままでは多治見に何をされるかわからない。
真子と今度こそやり直すから、と栄一に泣きつかれた薫は渋々調べることに。

 しかし薫が調べた範囲では、栄一が死体を見たとされる日に自殺もなければ、変死体記録も監察医務院の記録もない。
栄一が見間違えただけでは…。
薫は疑いつつも葬儀屋を営む阿部の自宅を訪ねる。
阿部の妻・由紀子(宮地雅子)によると、ここ数日阿部は帰宅していないという。
阿部が死んだかもしれない、という薫の言葉にも由紀子は「そうですか」と平然とした態度。
栄一らの悪質な取り立てに苦しんだこともあり、夫には愛想を尽かしているらしい。
そんな由紀子に薫は栄一の悪質な取り立てに対する被害届を出すよう勧めるが、もうそっとしておいて、となぜか消極的だ。

 万策尽きた薫は右京(水谷豊)に相談し、捜査に協力してもらうことにする。
右京の質問で栄一が阿部と面識がなかったことが判明。
ということは、栄一が見た死体は阿部ではなかった可能性もある…。
そして予想通り阿部の写真を改めて見た栄一は死体が別人であると証言。
どうやら阿部は厳しい取り立てから逃げるため、偽装自殺を図ったらしい。
身代わりの死体を用意できるとしたら、葬儀屋を営む由紀子があやしくなる。
しかし、由紀子は借金まみれの夫を憎んでいたはず。
そんな夫のために危険な橋など渡るだろうか。
疑問は残りつつも薫は右京とともに由紀子をマークすることにする。

 由紀子から栄一が死体を見た日に行われた葬儀を聞き出し、その家を訪ねて祭壇の写真を見せてもらう。
どうやら差段の種類は葬儀屋が決めたらしい。
その祭壇はよく見ると棺の上に祭壇がのっており、非常に珍しい形式だった。

 あらためて葬儀屋を訪れた右京と薫は、そこで由紀子に対してその葬儀の内容を追求する。
由紀子は祭壇を組む際、遺族を部屋から出て行かせていた。
そこで阿部と由紀子は遺体の入った棺とあらかじめ用意していたカラの棺をすり替えた。
そしてその遺体を阿部が自殺したように見せかけるために利用し、栄一はそれを阿部の死体と思い込んでしまった…。
翌日の葬儀が終わったあと、出棺の際に遺体の入った棺を元に戻し、事なきを得た。
そのように右京は推理する。しかし証拠がない…。

「必ず用意します。」
右京はそう言い、葬儀屋を後にする。
しかし本物の棺とすり替えた棺はどこに行ったのだろうか。
処分するには人目に付きすぎる。
だとすれば、その棺はまだ葬儀屋にあるのでは…。

 翌日、真子から電話を受けた薫は右京とともに真子と会う。
真子は薫に離婚届を差し出し、栄一に渡してほしいという。
薫は必死に思いとどまるように説得する。
そこでふと真子が言う。

「私たちに子供でもいれば、違っていたのかもしれませんね…」
右京は子供という言葉に反応する。
葬儀を行った八木家には幼い子供がいた…。
何か手がかりをつかんだ様子の右京は薫とともに葬儀屋を再度訪れる。
そして棺が保管されている倉庫に行き、多くの棺の中にひとつだけ小さく奇妙なマークが書かれている棺を発見する。
どうやらこのマークは葬儀を行った一家の子供が書いた落書きのようだ。
となると、この棺は葬儀を行った八木家にあったことになる。
決定的な証拠を突き付けられた由紀子はさすがに観念し、罰当たりなことをした…、と犯行を白状する。

 そして右京と薫が由紀子と栄一とともに倉庫を出ると、そこに栄一が働くヤミ金融の社長・多治見が現れる。
その男は以前右京が名曲喫茶で出会っていた男だった。
名曲喫茶で出会ったときは多治見と話があった右京だったが、犯罪者のことが許せない右京はその場で多治見のことを脅迫容疑で逮捕する。
そして栄一は晴れて自由の身となる。

 その後、栄一も脅迫容疑で逮捕されるが、執行猶予がつきすぐに釈放される。
阿部夫妻も死体遺棄と詐欺容疑で逮捕されたが、おそらく執行猶予がつくとのこと。
とりあえず万事解決した栄一は薫と右京に真っ当な仕事を探してやり直すという。
そんなやり取りをしているところへ真子が現れる。
真子ももう一度栄一とやり直す決意をしたらしい。
そして栄一と真子は右京と薫に頭を下げ、幸せそうな笑顔で歩いていった。(つづく)


ゲストとキーワード
ヤミ金の取立屋 若杉栄一 / マギー
ヤミ金の社長 多治見治 / 若松武史
葬儀屋の女主人 阿部由紀子 / 宮地雅子

090金融
連絡先として携帯電話の番号しか明かさず、高金利で貸し付け、悪質な取り立てまでする違法な金融業者のこと。
携帯電話の番号が090から始まることからその名がついた。
2004年1月には改正貸金業規制法が施行され、禁止される。




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