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**このブログではPR広告を掲載しています** テレビドラマの相棒シリーズの感想を書いているブログです。 *Comment is approval system!*

【相棒4 #10】 「殺人生中継」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason4より第10話 「殺人生中継」です。
2005年12月14日に本放送がありました。

四本立て最後です。
ゴ−ルデンボーイhttp://tokumeigakari.no-mania.com/no/1103
シンデレラの靴、
犯人はスズキhttp://tokumeigakari.no-mania.com/s5/0503
殺人生中継
で放送しています。

感想な回想
イタミンが非番なのに借り出されたらしいので見ます<ぇ
借り出されたということは、応援要請があったということで。別に本人の意思とは関係ないと思うんですが、三浦さんも芹沢君も何で??っていっちゃったそうでwwwなんか不憫だわwwww
もしかして、断っても良かったのかな?なのに来ちゃったとか?
・・・ヒマなのは休日のイタミンだったりしてなwww

捜査令状的なもので手に入れないのか
アナウンサーオタク、アナオタ仲間から、当時のビデオを借りたという米沢さん。
事件の証拠っていうと渋る人も要るだろうけど・・・
オタ文化万歳だな。

犯行としては、ひとりよがりなので、今回は右京さんは怒ってもいい
・・・と想ったら、亀ちゃんの方が激怒www
ただ、愛なので、どうなのかなとも思う。
私が健全でないだけかもしれないけど。

実際は生中継ではない
テレビ放送という間接的な音声ゆえのトリックでしたね。
しかし、番組スタッフは生で聴いていたので、テープ越しでは?と誰も想わなかったのか不思議ではあります。
プロなので、テープ越しとリアルの違いぐらい聞き分けられそうなもんですが。
あるいは、聞きなれているので流してしまったんでしょうか?

届かぬ思いと異邦の価値観
同性愛って・・・いってしまってもいいものか。いいか。
相手が異性愛者である可能性のほうが大きいので、適わない可能性のほうが大きいわけで。

誰かに盗られるぅ、ぐ~らぁいならぁ~
あなたを殺してぇ~いいですかぁ~~~♪((C)石川さゆり)

的な。実際には、そこはモラルとしてダメ。といっておきますけれども。
でも、そこまでの情念というかなんというか。
加えて、一生の喪失を後悔するぐらいの本気だから。
どことなく切なさが残る感じがします。

話は変わって、コミカルな愛情オチ
一生の喪失といえば、角田課長は大丈夫でしょうかwww
次の週では復帰していたのかなー。


粗筋
 朝の天気予報。新人キャスターの八木沼リカ(宮地真緒)が、テレビ局のテラスから中継している。
リカの大ファンという薬物対策課長の角田六郎(山西惇)は、画面に釘付けの状態。
その時、テレビから女性の悲鳴が!
 角田と一緒に画面に見入る杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。
リカは撮影クルーとともに、声が聞こえてきた方へと向かって走る。
そして仮眠室に入った一同は、リカの先輩アナウンサー・綾瀬圭子(東風平千香)の刺殺体を発見するのだった。

 生放送で殺害現場が中継されるという前代未聞の事態に、世間は騒然。
警察は、全国の注視にさらされながら、慎重かつ迅速な捜査を求められることになる。

 テレビ局は事件発生直後に封鎖。現場に到着した右京と薫は、アナウンス部長の仁科真由美(竹井みどり)から、圭子はある時期、熱烈なファンによるストーカー行為に悩まされていたと聞かされる。
毎日のように届く手紙は、内容が次第にエスカレート。
自宅ポストに「殺してやる」との脅迫文を送られるに至り、局は送迎を手配した。
そのせいか、ストーカーの正体は分からずじまいだが、最近は被害が収まっていたという。

 手柄目当ての捜査一課は、特命係をつまみ出しストーカー情報の収集を始める。
一方、右京と薫はリカのもとへ。
圭子はリカの教育係だった。
特に、敬語の使い方を仕込まれたというリカは、圭子を尊敬し「大好きな先輩でした」と涙を流す。
ストーカーについても「その話は伺っています。ご自宅にまで参ったことも…」と。
「参ったではなく、行った」と、すかさず敬語の誤用を指摘する右京。
圭子に注意された懐かしい記憶がよみがえったのか、リカの目から再び涙がこぼれ落ちる。
お茶でも飲んで気分を落ち着けてもらおうと、自販機で飲み物を買う薫。
と、その奥に怪しい男が…! 

 仮眠室の検証により、圭子は自分でドアの鍵を開けていたことが分かる。
また、極度の近眼だった圭子が眼鏡を掛けずに応対していたことから、犯人はストーカーではなく、ごく親しい人間の可能性があると右京は推理する。
さらに、通風用の窓が開いていることに何かを感じる右京…。

 身内犯行説はすぐに捜一に伝えられる。
アナウンス部から一人ひとりのアリバイを聴取するトリオ・ザ・捜一。
その結果連行されたのは、なんとアナウンス部長の真由美だった!




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【相棒5 #3】「犯人はスズキ」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason5より第3話「犯人はスズキ」です。
2006年10月25日に本放送がありました。

ゴ−ルデンボーイ、
シンデレラの靴、
犯人はスズキ、
殺人生中継
で放送しています。
前二つに付いてはこちらで
http://tokumeigakari.no-mania.com/no/1103

感想な回想
法の裁き以外は、正義ではない。

それが、とっても、とっても、とっても、遺体事件であります。
右京さんも今回ばかりは、怒れない。
というか、まあ、本当に同情的というか、いい人の犯行(言っていて矛盾しますけど)の時は、怒りませんよね右京さんも。

これも傑作なんでしょうね。何度か再放送をみたので覚えています。
町内のおじちゃんおばちゃんという人情者だけに、余計に涙腺緩む・・・

犯人は自首しようとしたけど
町内のみんなは止めたという。
それで説得されてやめちゃった犯人さんも犯人さんだし、
犯罪を犯した人を匿う町内のみなさんもみなさんだけど。
ああ、事実文章って冷たいわねー。
文そのままだけなら、右京さんも怒れただろうにね。

おそらく、多くの人が、彼らのような立場になったら、庇い立てするだろうに。
ある意味それは多数決であり民主主義であり、ひいては正義でも良いかもしれないのに。
それを装ったバカどもがでないとは限らないがゆえに、それは、悪とするしかないのです。
切ないな。

冒頭で、たまきさんがお豆腐を買っているほんわかしーんが、余計に、際立たせますね。



粗筋
柳瀬町の神社で白坂(白石タダシ)という男の他殺体が発見された。
偶然事件を聞きつけたたまき(高樹沙耶)から連絡を受けた右京(水谷豊)は薫(寺脇康文)とともに捜査に乗り出す。
聞き込みから白坂は殺される直前、同じ町内会のスズキと言い争っていたことが判明。
右京らはスズキを探すが、引っ越してきたばかりで町内会長の池之端(高橋長英)らも居所を知らないという。
スズキと思われる男がコンビニに残した指紋から、空き巣の現行犯で逮捕された江島(加島祥全)であることがわかった。
江島が逮捕されたのは3カ月前。
ちょうどそのころここ柳瀬町でも空き巣が捕まっている。
まさか江島が柳瀬町で…!?

 江島の遺体が自宅で発見された。
どうやら首を吊って自殺したらしい。
やはり江島は3カ月前、柳瀬町で白坂の家に空き巣に入ったところを町内会の住民によって捕まっていた。
江島を捕まえた住民とは、スズキの釣り仲間・堂本(斉藤暁)だった。
が、堂本はスズキが江島と同一人物だったとは気づかなかったと苦しい言い訳を繰り返す。
堂本はかつて警察官として柳瀬町の交番に勤務していた。
それだけ柳瀬町には愛着もあるはずだ。
その堂本がなぜ町を荒らした空き巣犯を庇おうとするのか?
右京らの追及に堂本は怒り出して…。

 右京と薫は江島が盗みに入った白坂の家へ。
そこで30年近く前の人気アニメ「マジカル・リリィ」のキャラクターグッズを見つける。
が、白坂に子供はいなかったはずだ…。
右京は古い新聞を調べ、柳瀬町で24年前に小学生の少女が殺害される事件があったことをつかむ。
結局犯人は見つからず10年前に時効になっていた。

 右京は町内会のメンバーを集めると、事件の真相を説明する。
実は白坂殺害の容疑者スズキはもともと池之端ら作り出した架空の人物。
すべては白坂を殺害した真犯人・池之端を庇おうとして、町内会のメンバーが発案したものだった。

 なぜ彼らは池之端を庇おうとしたのか。実は24年前に殺された小学生は池之端の娘・桃代だった。
町内会のみんなが愛していた桃代を殺したこと犯人を誰もが憎んだが、結局時効に。
しかし、江島が白坂の家に空き巣に入り、桃代(清水舞)が使っていた文房具を盗み出したことで白坂が犯人とわかってしまった。
問いただした池之端は思わず白坂を殺害、一緒にいた堂本は自首するという池之端を説得。
町内会のメンバーにスズキという男を犯人に仕立てようと提案したわけだった。

 スズキさんは架空の人物じゃない…。
 本当にスズキが我々の無念を晴らしてくれたような気がする…。
切ない思いを口にする町内会の人たちに、右京はつぶやいた。
「それが本当だったら、どんなにいいでしょう……」。

ゲスト:高橋長英 斉藤暁
脚本:岩下悠子
監督:森本浩史





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【相棒11 #3】「ゴールデンボーイ」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason11より第3話「ゴールデンボーイ」
です。
2012年10月24日に本放送がありました。

休日もやります!
というまさかの四本立てwww
視聴率にコウケンしている人は頑張ってください。なんてね。
というのも、明日米沢がやるらしいです。
お昼・・・いや、日曜洋画劇場かな。

ゴ−ルデンボーイ、
シンデレラの靴、
犯人はスズキ、
殺人生中継
っとやります。

「シンデレラの靴」については、こちらに記載済みですので
よろしくお願いしまーす>>http://tokumeigakari.no-mania.com/s11/1116


ゴ−ルデンボーイ感想な回想
昨日が第2話だったのでわかりやすいか。

カイト君の新たな一面。
亀ちゃん以上に身体を張ってるという。
以降のお話でも、犯人の行動検証のために、何キロって距離を全力疾走します。
・・・容疑が掛かっているのは、かつてのメダリストなので、そんなペースで。

そして、犯人がまだそこに居た!?
という衝撃の事実に打ちのめされる?カイト君もまた可愛い一見の価値アリ。
右京さんに言われたことで、当然右京さんはそれを見ているのですが、特に怒ったり揶揄したりしないところを見ると、やっぱりカイト君の”持っているもの”を見ているのかなと想ったりします。
飛び降りとなったら、そりゃー、まずは飛び降りた場所、窓やベランダに駆け寄って、家の中のトイレなんて見ないですよねえ。
悦子さんとのデートをジャマされるのは、刑事ドラマの宿命か(笑)

事件としては、スポ魂の不器用な男たちゆえに、切ないです。
彼らの思いを踏みにじる賭けごととの絡みが、辛味ですなあ。<うまいこと言ったつもり

減量、トレーニング・・・
厳しすぎるともすれば、死に兼ねないまでのストイックさに、
どうしてそこまで?とカイト君が疑問を投げたのが頷けます。
余計にドラマチックにするからたまらんのですなあ。

ところで、ゴ-ルデンボーイのゴールデンは、逸材という意味の金。希少価値の金でしょうか。
金になる、利益になるという意味の金ではないかという痛烈な皮肉をも感じさせます。


粗筋
 笛吹悦子(真飛聖)と食事へ行こうとしていた甲斐享(成宮寛貴)は、矢先に近くのマンションの管理人に呼び止められてしまう。
人が転落したというのだ。
転落した男=宮坂はすでに死亡していた。
玄関をあけて中へ入ると、パソコン画面に遺書めいた文字が残されているだけだった。

 伊丹(川原和久)ら一課の調べによると、どうやら借金を苦に飛び降り自殺したらしい。
右京は現場の状況から自殺説に疑問を抱く。
右京の指示で米沢が調べると、室内からルミノール反応を検出。
何者かが宮坂を室内で殺害、その後自殺に見せかけるために窓から投げ落とした可能性が高くなる。

 宮坂の死因は撲殺と判明。
やはり自殺ではなく他殺だった。
その宮坂が死ぬ直前、パソコンでボクシングの動画を見ていたことがわかり、右京と享はそのボクサー、荒木(趙珉和)が所属するジムへと向かう。
 スポーツ記者の松井(渡嘉敷勝男)によると、荒木は代役として出場した試合で世界ランカーをKO。
一気に世界タイトルへの挑戦権を手に入れ、ゴールデンボーイともてはやされているボクサーだという。
元ボクサーでトレーナーの石堂(山本龍二)や荒木の話では、殺された宮坂は荒木の同郷の先輩。
なぜか石堂の手は包帯で覆われていた…。

 享は捜査のため自ら率先して荒木のボクシングジムに入門し、激しいトレーニングを受けつつ石堂や荒木らの様子をうかがう。
だが、そのとき荒木に信じられないような異変が…。

 世界チャンピオンを狙うボクサーが事件に巻き込んだのか、巻き込まれたのか?
享が自らの体を酷使しながらたどり着いた驚くべき結末とは?

ゲスト: 山本龍二 趙珉和 若杉宏二 渡嘉敷勝男
脚本:太田愛
監督:和泉聖治




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【相棒11 #2】「オークション」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason11より第2話「オークション」です。
2012年10月17日に本放送がありました。

感想な回想
カイト君が頑張って競り落とそうとするのが見もの<事件は?
部屋を引き払ってというのには、悦子さんもびっくりしていましたね。
頑として、峯秋父さんからは借りないその姿勢はよいですが。
加えて最後の
右京「(お金が無いのに)落札したらどうするつもりだったんですか?」
カイト「そこは、優しい上司からお借りして云々」
セリフは正確じゃないですけど、右京さんを驚かせるカイト君のセンスはなかなかだと想った本放送当時です。亀ちゃんはいえないよなー。ソンはいえるかな。いや、ソンは金がありそうなのが怖いwww

一方で、右京さんは峯秋父さんを利用しているのがなんだか面白い。
オークション会場に参加するために、右京さんは、会員だという峯秋父さんに口利きを。
(カイト君は悦子さんの伝で)
後半ではなかなかなくなっちゃったけど、この三角関係(語弊は多分ない)面白いから好きなのよねwww

カイト君といえば特命の仕事の無さにふてくされる冒頭。
仕事と思いきや、名詞をとりに行くだけというので余計にぶーたれる。
亀ちゃんも最初はこんなんだったっけ?

ああそういえば。トリオ・ザ・捜一とも初対面なんですよね。
第2話という名の通常一話なので、いろいろキャラネタというか、レギュラーとカイトの初対面があるんですね。
芹沢さんにスポットがあたったのも面白いですよね。
なんか遭ったら頼れよなってww先輩格好いいwww
これまで、彼が一番弟分でしたからね。さらに下にできてまんざらでもないどこおか、舞い上がってますねwww

そして事件的には。やっぱり隠れた動機。
と、専門家の意地かな。
相沢さんが返してくれないから思わず・・・っていうのが表面上の想像しうる動機なんですが。
実際は、
偽物が並ぶなんて許せない!というスペシャリスト心。
個人的怨恨ではあるんですが、そうではないともいえるので、察知しにくいかなー。



粗筋
一流オークションハウス「ホワイトグラブズ」の代表取締役、坂巻百合子(岡まゆみ)から
ジャズピアニストのエド・クレメンスの腕を探してほしいという依頼が
先日まで享が所属していた中根署・捜査一係に舞い込んだ。
腕と言っても70年代にアメリカジャズ界を席巻、夭折したクレメンスが、自らの腕をかたどり作成された石膏製のもの。
しかし、百合子によると5日後のオークションの目玉になるほどの貴重なものだという。

 扱いに困った一係の堀江(山口良一)は、元部下の甲斐享(成宮寛貴)に押し付けてしまうが、困った享は百合子にマスコミに呼びかけてみては、と提案。
百合子もあっさりと同意する。

 数日後、新聞やテレビなどでは連日クレメンスの腕紛失事件を報道。
おかげで当初は1000万円だった予想落札価格も3000万円に急騰したとか。
そんな折、特命係に腕が見つかったという連絡が入る。

 クレメンスの腕を巡る複雑な人間関係に翻弄されつつも真相に迫る享。
 それらに疑問を呈しながらも、絡み合った糸を解きほぐしていく右京。
はたして犯人は?

ゲスト: 岡まゆみ 藤木孝
脚本:戸田山雅司
監督:近藤俊明

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【相棒2 #7】「消えた死体」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason2より第7話「消えた死体」です。
2003年11月26日に本放送がありました。

感想な回想
消えるの好きだな相棒wwww
昨日もそうだけど、このシーズン2では銃弾も消えるんだじょ。

まあ、消失はトリックの基本の一つでもありますからね<何、偉そうに

逆に、遺体のすり替えっていうと、現代では中々できないトリックですね。
今回は、葬儀屋さんという、用意しやすいものがありましたが、それにしたって、たまたまお葬式の以来がないとできないわけだし。
加えて、発見者さんとかが知り合いではない、もしくは、誰だか解らない状態にする必要があるわけで。今はDNA鑑定とかもしちゃうからなあ。
なかなかできないだけに、やって欲しいトリクでもありますね。

また、今回は、珍しく殺人事件ではないんですね。
加えて、彼らを苦しめた原因である悪徳金融の社長さんも逮捕されて、みんなちょっとは報われたかな?という、まあ珍しい(皮肉たっぷりに)ハッピーエンド寄りな話。

棺おけと死体偽装っていうと、フランセス・カーファックス姫の失踪((C)コナン・ドイル)とか思い出しますね。
あっちは、本物をいれちまおうってトリックでしたが。

しかし、お子弾の落書きで窮地を脱するとは・・・そこは右京さんが何とかこじつけて欲しかったなあ。なんてね。でも、そんなもんんか。
一方で、社長さんと顔見知りだった右京さん、実は悪人だと解ると手のひらを返しまくりで激怒ってのがなんか面白いwwwwまあ、このぐらいの暴走はあって然るべきですが。


粗筋
 薫(寺脇康文)のもとに真子(宮沢美保)が久しぶりにやってきた。
「私…、あの人と別れようと思って…」

 思いつめたような表情でそういう真子は、以前薫がヤミ金融で悪事を働いていたところを逮捕した栄一(マギー)と結婚。
真子は改心した栄一と北海道の実家で農業を手伝っていた。
が、真子によると栄一は半年前に友人と事業をやるからと上京してしまったという。
しかし栄一は予想通り事業に失敗。またヤミ金の世界に舞い戻ったらしい。
未練を残しながらも別れる、という真子を、薫は「あいつの目を見て確かめるから」と、思いとどまるよう説得する。

 さっそく栄一のアパートを訪ねた薫は栄一に説教を始めるが、その栄一から逆に相談を受けるはめに。
阿部賢(内野智)という男の部屋へ取り立てに行くと、部屋でその阿部らしき男の死体を発見。
死体の手には自分たちの取り立ての悪口を書き連ねた遺書があった。
栄一はその遺書を奪い取り、社長の多治見(若松武史)に報告。
しかし「まさか取り立てに失敗したんじゃないだろうな…。阿部が死んだ証拠を見せろ」と言われてしまい、証拠写真を撮りに再び部屋に戻る。
すると、なぜか死体がなくなっていたという…。
このままでは多治見に何をされるかわからない。
真子と今度こそやり直すから、と栄一に泣きつかれた薫は渋々調べることに。

 しかし薫が調べた範囲では、栄一が死体を見たとされる日に自殺もなければ、変死体記録も監察医務院の記録もない。
栄一が見間違えただけでは…。
薫は疑いつつも葬儀屋を営む阿部の自宅を訪ねる。
阿部の妻・由紀子(宮地雅子)によると、ここ数日阿部は帰宅していないという。
阿部が死んだかもしれない、という薫の言葉にも由紀子は「そうですか」と平然とした態度。
栄一らの悪質な取り立てに苦しんだこともあり、夫には愛想を尽かしているらしい。
そんな由紀子に薫は栄一の悪質な取り立てに対する被害届を出すよう勧めるが、もうそっとしておいて、となぜか消極的だ。

 万策尽きた薫は右京(水谷豊)に相談し、捜査に協力してもらうことにする。
右京の質問で栄一が阿部と面識がなかったことが判明。
ということは、栄一が見た死体は阿部ではなかった可能性もある…。
そして予想通り阿部の写真を改めて見た栄一は死体が別人であると証言。
どうやら阿部は厳しい取り立てから逃げるため、偽装自殺を図ったらしい。
身代わりの死体を用意できるとしたら、葬儀屋を営む由紀子があやしくなる。
しかし、由紀子は借金まみれの夫を憎んでいたはず。
そんな夫のために危険な橋など渡るだろうか。
疑問は残りつつも薫は右京とともに由紀子をマークすることにする。

 由紀子から栄一が死体を見た日に行われた葬儀を聞き出し、その家を訪ねて祭壇の写真を見せてもらう。
どうやら差段の種類は葬儀屋が決めたらしい。
その祭壇はよく見ると棺の上に祭壇がのっており、非常に珍しい形式だった。

 あらためて葬儀屋を訪れた右京と薫は、そこで由紀子に対してその葬儀の内容を追求する。
由紀子は祭壇を組む際、遺族を部屋から出て行かせていた。
そこで阿部と由紀子は遺体の入った棺とあらかじめ用意していたカラの棺をすり替えた。
そしてその遺体を阿部が自殺したように見せかけるために利用し、栄一はそれを阿部の死体と思い込んでしまった…。
翌日の葬儀が終わったあと、出棺の際に遺体の入った棺を元に戻し、事なきを得た。
そのように右京は推理する。しかし証拠がない…。

「必ず用意します。」
右京はそう言い、葬儀屋を後にする。
しかし本物の棺とすり替えた棺はどこに行ったのだろうか。
処分するには人目に付きすぎる。
だとすれば、その棺はまだ葬儀屋にあるのでは…。

 翌日、真子から電話を受けた薫は右京とともに真子と会う。
真子は薫に離婚届を差し出し、栄一に渡してほしいという。
薫は必死に思いとどまるように説得する。
そこでふと真子が言う。

「私たちに子供でもいれば、違っていたのかもしれませんね…」
右京は子供という言葉に反応する。
葬儀を行った八木家には幼い子供がいた…。
何か手がかりをつかんだ様子の右京は薫とともに葬儀屋を再度訪れる。
そして棺が保管されている倉庫に行き、多くの棺の中にひとつだけ小さく奇妙なマークが書かれている棺を発見する。
どうやらこのマークは葬儀を行った一家の子供が書いた落書きのようだ。
となると、この棺は葬儀を行った八木家にあったことになる。
決定的な証拠を突き付けられた由紀子はさすがに観念し、罰当たりなことをした…、と犯行を白状する。

 そして右京と薫が由紀子と栄一とともに倉庫を出ると、そこに栄一が働くヤミ金融の社長・多治見が現れる。
その男は以前右京が名曲喫茶で出会っていた男だった。
名曲喫茶で出会ったときは多治見と話があった右京だったが、犯罪者のことが許せない右京はその場で多治見のことを脅迫容疑で逮捕する。
そして栄一は晴れて自由の身となる。

 その後、栄一も脅迫容疑で逮捕されるが、執行猶予がつきすぐに釈放される。
阿部夫妻も死体遺棄と詐欺容疑で逮捕されたが、おそらく執行猶予がつくとのこと。
とりあえず万事解決した栄一は薫と右京に真っ当な仕事を探してやり直すという。
そんなやり取りをしているところへ真子が現れる。
真子ももう一度栄一とやり直す決意をしたらしい。
そして栄一と真子は右京と薫に頭を下げ、幸せそうな笑顔で歩いていった。(つづく)


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ヤミ金の取立屋 若杉栄一 / マギー
ヤミ金の社長 多治見治 / 若松武史
葬儀屋の女主人 阿部由紀子 / 宮地雅子

090金融
連絡先として携帯電話の番号しか明かさず、高金利で貸し付け、悪質な取り立てまでする違法な金融業者のこと。
携帯電話の番号が090から始まることからその名がついた。
2004年1月には改正貸金業規制法が施行され、禁止される。




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