忍者ブログ
**このブログではPR広告を掲載しています** テレビドラマの相棒シリーズの感想を書いているブログです。 *Comment is approval system!*

【相棒9 #15】「もがり笛」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason9より第15話「もがり笛」です。
2011年2月16日に本放送がありました。

感想な回想
所内を吹く風が格子を通る際にたてる音を「もがり笛」と呼ぶ

んだそうです。
転じて、受刑者さんたちの叫ぶようすとかも「もがる」と言うんだとか。

さておいて。
なんだかこんがらがる事件です。
簡単に言えば、
1Aは恨んでいた相手Bが心底悔やんでいたので復習はやめた
2対し、全然悔やんでいないやつCというのも居る
3そいつにも改心して欲しいがために工作をする
4が、改心どころ、それに対して怒るC
5改心のために装ったCの事件関係者Dの命が危うくなる?
6そう思ったAは犯行を決意
7BはAの犯行を知り、庇う

・・・ってところでしょうか。
洋子さんは江田さんに恨みがあったけど、いやまやめたと。
江田さんは、洋子さんへの罪悪感とかから、庇ったと。
それだけなら解りやすいのに、
2から6がややこしいwwwwwww
誰か誰の関係者でどうなってんのー!!?
と思いつつ、見ることにしますはい。



粗筋
医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。
肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。

そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田(火野正平)に疑惑を抱く右京(水谷豊)と尊(及川光博)。
1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか?

教戒師の佐野(遠山俊也)によると、ベッドで苦しむ江田を、介護士の洋子(つみきみほ)が何もせず見下ろしているだけ、という騒動があったという。
洋子に確認すると、医師を呼ぼうとしたが、江田に制止されたらしい。

末期がんで車いすでしか移動できない江田が犯人なら凶器を用意した共犯者がいるはず。
職員を調べた右京と尊は、江田と洋子の意外な関係を知る。
2人の間には何が…!?

ゲスト:火野正平 つみきみほ 遠山俊也
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治






他シリーズ
パソコンの方
相棒全シリーズ
携帯の方
相棒全シリーズ

【PR】

拍手

PR

【相棒6 #9】「編集された殺人」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason6より第9話「編集された殺人」です。
2007年12月19日に本放送がありました。

感想な回想
あぁー、これは良く覚えていますよ。
犯人がアリバイ確保やなんかのために編集したトリック

ではなく、
検察が犯人確保のために編集した証言

とゆー。
まあ、相棒らしい嫌な事件ですね。
その所為で、また新たに殺人事件が起こってしまったと。
貴方の正義を問うって感じで。<まだ先の話だね
本当に犯人だと信じているのなら、そんな証言無くっても頑張って有罪にしろよと思う。

・・・本物の検事さんたちはちゃんと頑張っているんだろうけど、
右京さんの正義の手前、こんな人ばっかりで、まあ、可哀相にwwwww

あと、かおり先生が出てくるのも好きだな。
この人もいい弁護士だからねー。右京さんと違って暴走し無いし
この方も再登場求むですね。

粗筋
 スナックのアルバイト店員・陽子(村井美樹)の他殺体が発見された。

彼女のアルバイト先のスナック『椿』でも店主の友章(桐本琢也)が殺され、妻の美穂(寺田千穂)が犯行を自供。
しかし、裁判になると美穂は自白を翻し、無罪を主張していた。

 事件当時の記事では、友章の死亡時刻に美穂が父親の博(小沢象)と電話で話していたことがアリバイになると思われたが、携帯電話だったためアリバイにはならなかった。
仮に美穂が犯人なら夫の遺体を前に電話をしていたことになる。
そんな状況で何を話していたのか?

 引っかかるものを感じた右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は博から事情を聞くが、娘の無実を信じる博は警察の捜査を批判。
さらに裁判で検察側に有利な証言をしたという陽子のことも非難する。
博によると、検察官は陽子の証言映像を裁判で流したらしい。
取調べの一部可視化によるものだ。

 右京らは美穂の弁護士であるかおり(松下由樹)と再会、検察が提出した陽子の証言映像を見せてもらう。
確かに陽子は煙草を吸いながら美穂に不利な証言をしている。
が、かおりによると、陽子は弁護側の証人としても出廷する予定だった。
陽子はかおりに「ママの容疑を晴らすために検察に行く」と言っていたらしい。
そんな話を聞いた右京は、映像が編集されたものではないか、と疑いを抱く。

 右京らは検察官の鍋島(石橋保)から話を聞くが、鍋島は編集ではなく抜粋で、違法ではない、と言い張る。
確かに鍋島の言う通り、検察に不利な証言をカットしても罪を問われるものではない。
が、右京は証言する陽子の動きに不審を抱く。
煙草を吸いながら、なぜか手元のバッグに視線を落とし、バッグに向かって話すようにしている。
ボイスレコーダーでも仕込んでいたのでないか? 
が、米沢(六角精児)は所持品の中にそんなものはなかったという。

 陽子の殺害場所がスナックであることが判明した。
さらに米沢の機転で陽子が証言を自らの携帯電話に録音していたこともわかる。
その録音で陽子は美穂は犯人ではない、と言い切っている。
やはり鍋島が映像を編集していたのだ。
右京らは改めて鍋島に録音を聞かせるが、違法に取得した証拠に法的な証拠能力はない、と言い放つ。

 かおりに相談してもやはり鍋島が提出した証言映像をひっくり返すことは不可能だ。
右京は捜査一課に頼み、陽子の証言映像を任意提出させるが、やはり美穂に有利な証言をしている映像はカットされている。
しかし、右京は陽子が使っていたライターをスナックのライターと決めつけた芹沢(山中崇史)の言葉に反応して…。
映像からはスナックのライターとは確認できないのに、なぜ?

 かおりが美穂に聞いたところによると、スナックのライターはサンプルの一本だけしか存在しなかったことが判明した。
ところが、陽子を証言映像でしか見たことがないという博は、スナックのライターで煙草を吸っていたと言っていた。
なぜ映像では見えないライターをスナックのライターと決めつけたのか?
右京らの追及に、博は映像を見た夜に陽子と会い、思わず殺害してしまったことを告白する。
しかし、陽子は美穂を犯人とは思っていなかった。
そんな事実を知った博は打ちのめされる。

 では、なぜ陽子がスナックのサンプルのライターを持っていたのか。
それは納品された日、つまり友章が殺された日に陽子が店に行っていたから。
ということは、陽子は事件の第一発見者ということになるが、彼女はそんな証言をしていない。
動機はどうあれ、友章を殺したのは陽子である、と右京は断言する。
 証言映像の都合のいい部分だけを裁判で公開し、博を殺人者にしてしまった罪は重い。
右京と薫は友章殺しの真犯人を明らかにしつつ、鍋島を責める。

 美穂の起訴を取り下げることが決定した。
かおりは美穂の名誉回復のための訴えを起すという。
とはいえ、その戦いはイバラの道だろう。
右京と薫はそれを覚悟で戦いを挑むかおりの背中を黙って見送っていた。

ゲスト:松下由樹 石橋保
脚本:櫻井武晴
監督:長谷部安春
【PR】

拍手

【相棒6 #4】「TAXI」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason6より第4話「TAXI」です。
2007年11月14日に本放送がありました。

感想な回想
タクシー運転手が暴走野郎で、追いかけて1時間全部をカーチェイスで頑張る亀ちゃん!
という話ではありません(爆笑)

でも、某映画に引っ掛けたんだろうなあと思います。
この、英語大文字での表記は。

さておいて。
いい人にもいろいろある。
やっぱり相棒らしいなあと思います。
もともと良い人で、そのままずっといい人ってすくないですからね相棒世界は。
むしろ、悪ぶっている人の方がいい人っていう。・・・特命係然りw

常連さんはストーカーで、恩人も金を盗んで逃亡中
美紀さん不憫・・・
暴力団から借金で逃げているとか、もともと被害者ならまだ同情の余地があったんですけどね。

しかし、娘さんにとはいえ、
丸田さんはブラインドのことを言っちゃうし、
八嶋さんは、他に紙が無かったのかもしれないけど隠れ家のホテルパンフレットを渡しちゃうし
結構油断していますね。
お子さんの言動と侮ることなかれですね。
まあ、相棒世界の警察官で、お子さんの話を聞いてくれる人はが足してどれだけ居るのかといえば、あながち油断でもない。と思うのは批判しすぎでしょうかねwww



粗筋
 タクシー運転手の八嶋(斎藤歩)がおびただしい血痕を残したまま、タクシーから姿を消した。
どうやら何者かに殺害されたらしい。
酔っ払って路上で寝ていたところを薫(寺脇康文)に助けられた丸田(大河内浩)が容疑者として拘束される。
丸田は行きつけのバーで酒を飲んだ後、八嶋が運転するタクシーで帰宅したらしい。

 右京(水谷豊)と薫は、丸田がホステスの美紀(遠山景織子)からストーカー被害の相談を持ちかけられていたことをつかむ。
タコグラフから八嶋の行動を探ると、八嶋が美紀の尾行していたことがわかる。
ということは、八嶋がストーカー?
 美紀が丸田に頼んでストーカーの八嶋を殺害させた可能性もある。

 しかし、美紀はそんな右京の推理を一笑に付すと、今もストーカーに悩まされているという。
が、ストーカーからかかってくる電話に悩まされているはずなのに、着信相手を確認せずに電話に出ていた。
右京らは美紀のウソを暴くため、彼女をストーカーからガードするフリを。

 美紀に見送られ店を出ようとした右京は、ふとストーカーが撮影したという美紀と丸田の2ショット写真に疑問を抱く。
その写真が店の前の郵便受けに仕掛けられたカメラで撮影されていたのだ。
なぜストーカーはそんなに手の込んだマネを…。

 実は写真は丸田が撮影したもの。
自分が盗撮写真に写っていれば、ストーカーと疑われるはずがない。
ストーカーの丸田がアリバイ作りのために撮影したものだった。

 丸田がストーカーなら、美紀は八嶋に頼み丸田の行為をやめさせようとしたのか。
となると、美紀は事前に丸田がストーカーであることを知っていなければならないのだが…。

 丸田は以前、美紀の娘に鉢植えをプレゼント。
ブラインドを開けて日に当てるように話したが、美紀の部屋にブラインドがあるのは美紀の部屋に入った者でなければわからない。
美紀はそこで丸田をストーカーと判断したという。

 ショックを受けた美紀は、偶然乗り合わせたタクシーで八嶋に相談。
美紀に同情した八嶋は、丸田に薬を飲ませ自分の車に乗せるよう指示したという。
そして丸田のストーカー行為をやめさせようとした八嶋が逆に殺された?

 そんな折り八嶋の部屋に進入した暴力団員が逮捕される。
男は数日前から八嶋の行方を追っていたとか。
八嶋を殺した真犯人か?

 右京は八嶋の部屋の冷蔵庫から八嶋の血液が発見されていたことに反応した。

 右京と薫は八嶋が潜んでいたホテルへ押しかける。
実は八嶋は暴力団の金を偶然手に入れ、金を返せと迫る暴力団から逃れるため偽装殺人を実行したのだった。
八嶋が美紀の娘のために折ってやった帆かけ船、その紙がホテルのパンフレットだったことで右京らに知られるところになってしまった。

 大金を手にしたことでかつての会社社長の夢を再び追いかけてしまったと自嘲気味に話す八嶋。
「夢から目を覚ますときが来たようです」。
 右京はそんな八嶋を静かに諭すのだった。

ゲスト:遠山景織子 
脚本:西村康昭
監督:森本浩史




パソコンの方
相棒全シリーズ
携帯の方
相棒全シリーズ
【PR】

拍手

【相棒7 #15】「密愛」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason7より第15話「密愛」です。
2009年2月18日に本放送がありました。

感想な回想
えええ、悦子さん・・・!?
しかも漢字が同じだww
まあ、基本的な字というとこれになちゃうんでしょうけど。
笛吹悦子さんは彼女から取ったのかなあ。なんてね。
反面、そうだとしたら、隠し事なく文句も言い合うカイト君は、大丈夫かな。
という気がします。

年を経ての恋
すれ違い
最後の思いやり
誰かに知っておいて貰いたい

よくある話といえばそれまでですけど、ゆえに、感動を誘いますね。
誘われてしまいました。

また、今回は右京さんの相棒が居ない?
もしくは、相棒であると思われた悦子女史が犯人でもあるので、文字通りかつて無い対決だったでしょうか。
その後4シーズンも越えましたが、一番の名犯人は誰でしょうね。そういえば。
浅倉さん・・・と行きたいところですが、彼はやっぱり亀ちゃんにとっての一番の敵であってほしいので。右京さんとしては誰なのかなーって。あ、小野田官房長は除いてwww事件を起こした犯人で。
今回は、ある意味、(知らないこととはいえ)被害者と加害者が結託して探偵を追い詰める話でもあるので、そういう意味でも類の無い対決なのかも。

よく感想で取上げてられていますが、本作品はバックミュージックのクラシックがまた秀逸です。
岸さんのフランス語、また翻訳家という面と合わせて、さながら純文学の世界ですね。
テーマも純愛っぽいし・・・
それだけに、殺人事件というスパイスがとっても切ないです。


粗筋
 大学時代の恩師・悦子(岸惠子)に呼ばれ、彼女の山荘へとやってきた右京(水谷豊)。
借金取りに追われ離れの小屋にかくまっていた榊(国広富之)が自殺したため、その身元を調べて欲しいと悦子から依頼されたからだ。

しかし、右京は榊の死因は自殺ではなく他殺ではないかと言い始める。
遺体を発見したとき小屋は密室状態だったのでそんなことはあり得ないという悦子に、自らの推理を語り始める右京。
本当に殺されたのか?
ならばその犯人は誰なのか!?

相棒史上最高の一騎打ちがいま始まる!
岸惠子の流暢なフランス語も見逃せない。

ゲスト:岸惠子 国広富之
脚本:古沢良太
監督:和泉聖治



パソコンの方
相棒全シリーズ
携帯の方
相棒全シリーズ

【PR】

拍手

【相棒2 #11】「秘書がやりました」

本日の相棒セレクション(再放送)はseason2より第11話「秘書がやりました」です。
2004年1月7日に本放送がありました。

感想な回想
あなたにぃ~、とぉってわたしぃ~、ただの、とおりすが~りぃ~~
ちょっと~、ふりむいて、みただけのいほぉ~じ~ん~♪

失礼しました(笑)

議員本人の名誉を守るためといえば聞こえはいいんでしょうが。
どっちかっていうと、次の議員になる息子さんへの配慮かなとおもいます。
あるいは、息子さんの秘書になる自分たちへの配慮か。
いや、なんていうか、そこまで議員本人を慕っていたのかって考えると・・・

うーん。私も亀ちゃん同様異邦人なのかもしれません。理解できない。
議員と秘書という関係だけではなんか、昔お世話になったとか、愛人でもあったとか、隠し子とか、
そういう背景ドラマがあれば、まだ解らなくも無いんですが。
議員がかわいそうっていうんじゃないからなんかなー。

なんやかんやで、奥さんも、”議員の”妻であることを優先した事件ってのが、やっぱり私異邦人。
奥さんは後悔しているっぽい?けど。
確かになー。旦那さんを腹上死させられて、でも、愛人さんは警察にいくっていってるんだから、殺してまでとめる義理は無いよな。

分けが解らない。
ゆえに、事件はこんがらがって難しくなる。
だから、逆に面白い。

他人の腹の中なんて解らないのが普通で。
復習とか快楽とか、わかりやすい、移入しやすいもので、犯人の気持ちを解った気になるのも悪くは無いですが、たまにはこういうのもいいのでは?と思います。


粗筋
 衆議院議員・蜷川輝政(十貫寺梅軒)の変死体が産廃処理場から発見された。
遺体は両手、両足など5つに切断された上にまっ黒焦げ。
鑑識の米沢(六角精児)から写真を見せられた薫(寺脇康文)は思わず目をそむけるが、右京(水谷豊)は冷静に分析し始め、さまざまな角度から撮られた写真を見つめる。

 どうやら政治家の汚職を常に追及していた蜷川は、かつて暴力団に襲われて重傷を負ったこともあるらしい。
今回も事件が明るみになってまずい関係者による謀殺という見方が有力なようだ。
しかし、右京は蜷川の遺体そのものに疑問を抱く。
切断するのも、焼くのも、遺体の身元を特定しにくくするため。
なぜ犯人は見ただけで身元がわかるぐらい中途半端に燃やし、せっかくバラバラにした遺体をまとめて捨てたのか…。

 蜷川の事務所を訪れた右京と薫は、三峰涼子(室井滋)、吉池昌夫(菅原大吉)、風間ひさし(木下政治)という3人の秘書と対面。
議員バッヂについて質問する。
「バッヂ?」訝る涼子らに右京は、蜷川の遺体に議員バッヂがなかったことを指摘。
蜷川の息子・輝明(久松信美)も背広なら必ずつけるほどバッヂを誇りにしていたのに、と首をかしげる。
秘書たちは一様に心当たりは無いというが、本人が取ったのでなければ犯人が持ち帰った可能性が高い。
が、謀殺事件なら逆にバッヂをつけておいた方が効果的なはず。
右京は改めて「謀殺事件とは思えない」と涼子らに告げる。

 父の後継者として出馬が決まった輝明に励まされ、右京らが事務所を出ようとすると、蜷川の妻・るみ子(今 陽子)が事務所にやってきた。
「あたしに見られるとマズイものでもしまいこんでいるかと思って」と、引越しのため荷物を詰めた段ボールを引っ掻き回している。
輝明は右京らの視線を気にしてあわてて止めるが…。

 依然として判然としない蜷川の死因に、右京は急性心不全などで急死したのではないか、と推理する。
だとしたら、犯人は殺人のように見せたかったということになる。
可能性としてなくはないが、なぜ犯人はそんなわざわざそんな危険を冒したのか…。
薫の疑問にさすがの右京も「わかりません」というほかない。

 それにしてもるみ子が言っていた「マズイもの」とは一体何なのか?
右京らは直接るみ子に質問をぶつけると、浮気の証拠を探していたのだという。
浮気をしていても秘書の涼子がすべて証拠を隠していたとか。
るみ子は議員秘書など議員のためなら妻も欺くし、世間も欺く、場合によっては議員本人を欺くこともある、と吐き捨てる。
永田町の常識は世間の非常識…。
その言葉を肝に銘じておけば事件も解決する。
そんなるみ子の言葉に、右京らは謎を解くカギを感じる。

 右京と薫は再び三峰とともに事件が起こったホテルを訪れ、三峰に蜷川が拉致されたとされる状況について問い質す。
どうやら蜷川は「お勉強の時間」と称して、ホテルの別の部屋で愛人と過ごしていたらしい。
しかしいつもは長くても2時間くらいで戻ってくるにも関わらず、その日に限っては3時間以上経っても戻ってこなかったという…。

 そんなやり取りをしていると、三峰の携帯に吉池から電話が入った。
吉池たちも警察の人間と話しているという。
右京たちがそこへ向かうと、警察の人間というのは伊丹(川原和久)と芹沢(山中たかシ)だった。
とあるマンションの一室でホステスの死体が発見されたのだが、なんとそのホステスの銀行口座に蜷川の事務所から500万円振り込まれていたという。
三峰によるとそれは“手切金”とのこと。
どうやらそのホステスは蜷川の愛人で、蜷川が拉致されたときに一緒にいたのでは?
しかも手切金が振り込まれたのは、なんと事件当日だったという…。

 「主人に酷いことした連中」。
その言葉の意味がわかった右京は薫とともにあらためてるみ子のもとを訪ねる。
やはり死んだホステスは事件の当日、蜷川と一緒にいたらしい。
しかも蜷川は拉致されたのではなく、心臓麻痺による死亡、いわゆる“腹上死”だった。
世間体の悪い亡くなり方なので、もちろん公表は出来ない。
ホステスの口座に振り込まれたお金も“手切金”ではなく、いわば“口止め料”。
そして本来ならばそのまま執務中の突然死とでも公表すれば済んだはず。
しかし秘書の三人は逆にその死を汚職追及の末に報復を受けた悲劇のヒーロー像を作り上げるために利用した…。

 やはり永田町の常識は世間の非常識だった…。
しかしならばなぜホステスは事務所から多額の“口止め料”が支払われているにも関わらず殺されなければならなかったのか。
少なくとも秘書の3人が殺す必要はない。
なんとホステスを殺したのはるみ子だった。

 蜷川の浮気の証拠を掴んでいたるみ子はその相手知りたさに、ホステスのもとを訪ねた。
口止め料が支払われていることを知り、秘書たちが何を企んだのかを理解した。
しかしホステスはそこで話が違う、警察へ行くと言い出す。
それを聞いたるみ子はとっさにホステスを黙らせないと、と思い近くにあった壷でホステスを殴り殺してしまったという…。
るみ子は、その時“妻”の立場でいられたらこんな馬鹿げたことはしなかったという。
“議員の”妻ではなく…。

「まるで異星人」。
薫は三峰やるみ子たちのことをそう言い放った。
しかし右京はこう答えた。

「向こうもそう思っていますよ。どうしてあの人たちには理解できないのだろうかって」
(つづく)

ゲストとキーワード
蜷川議員の第二秘書 三峰涼子 / 室井滋

議員バッヂ
国会議員が身に付けているバッチ。
正式には「議員章」という。
国会議員にとって身分を証明する唯一のもの。
たとえ総理大臣であっても、この議員バッチを付けていないと国会議事堂に入ることはできない。



他シリーズ
パソコンの方
相棒全シリーズ
携帯の方
相棒全シリーズ
【PR】

拍手